常に周りの人間が死ぬことを想像する。
家族。友人。好きな人。職場の人。はたまたTwitterで一方的に見ている人ですら、長く更新がないと人知れず息絶えているのかしら…とか思う。
そしてその中で、母が死ぬことが私に最もダメージを与えるだろう、と確信している。
私は母子家庭の一人っ子である。
両親は私が意思を持つ前に離婚した。実父については正直良い思い出が無さすぎるので、父親が欲しいとか思ったことがない。何ならいなくてラッキーぐらいに思っている。
幼い頃から今までずっと、母が一番の話し相手だった。母は私を否定しないからだ。
そのまま文字通り｢病める時も健やかなる時も｣だったと思う。病んでいた時は自分の傷の痛みを大仰に話した。健やかな時はその日にあった出来事を話した。脳が常に喋っている私にとって、母は都合のいいアウトプットの的だった。
母は私を否定しない。私に期待しない。私に傷つかない。普通でなくても嘆いたりしない。私の幸福を喜んでくれる。何の役にも立たなくても、生存しているだけで是としてくれている。そのある種の執着のなさがひどく心地が良かった。それは今もそうである。
俗っぽく｢親ガチャ｣という言葉を用いるならば、私は親ガチャの大当たりを引いたと思う。そのぐらい、母が母でなければ、私は今生きていないと思う。
そんな母が死ぬことをよく考える。
正直言って今の私は母に依存していると思う。何より精神的に、母の存在が私に安寧を齎している。いま母に先立たれたら、わりと本気で気が狂うと思う。
でも狂ってはいけないのだ、とも思う。
なるべく狂わないように今のうちに愛せるものを探している。この世に未練を増やしている。
依存先を分散させることで、いざという時に他に生きる目的を見出せるように。このまま順調に生きていけば、恐らく母は先に死ぬのだから。
………………
一般的に二十歳そこそこの娘っ子はこんなことを考えていないと思う。暗い。まじで暗い。そもそも初っ端から周りの人間脳内で殺してるのが本気で暗い。殺すな。
般ギャ(一般的なギャルの略)がお友達なり恋人なり外の世界に新たな関係性を構築し順調に親離れを進めてる間にも一切精神が成長することなく平穏だけを追い求め変わらず母親にベッタリだとこういう思考回路になります。コワイネ…
いや、でも本当に危惧してるの。己のマザコン具合を。こんなにマザコンでこの先生きていけるだろうか…今は母も超健康優良児だし、何なら祖父母もその歳で？？ってぐらい揚げ物バクバク食べてるけど、この人たち恐らく全員私より先に死ぬじゃん。まあ私が死ぬ場合もあるにはあるけど、それはまあいいのね。私が考えているのは徹底した自己保身なので、自己を失った場合はまあ後はどうでもいいカナ？って感じなのね。良くないけど。
せめて自分の身ひとつで生きていけるぐらいの生活能力は身につけておかなきゃな〜って思う…ほんとうに…
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※冗談です
