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ツイッターでまとまらないこと

雑記-友人が屍と化したためひとりで遊んでいたら野生のギャルに出会した

 

9月23日 土曜日 秋分の日

 

本来今日は友人とアウトレットモールへお出かけする予定であった。服を選び、顔を作り、髪を巻いていた。そこに友人から連絡があった。

 

「我今屍、動無理、後日埋合、大変御免」

「了」

 

ということで、予定が延期になった。私の予定にない1日が始まった。

一応書き添えておくと友人は病気とかではないです。女性ならあるよねーってやつです。ほんと女体ってデザインは美麗なのにちょいちょい仕様がクソなとこある。

 

一応既に顔を作って髪を巻いてしまっていたのでそのままインドアでいるのも勿体無いような気がしてしまう。ので外に出ることにした。

 

徒歩と電車で街に出る。土曜日なので当たり前といえば当たり前だが、なかなかの賑わいであった。

私は黒のショートパンツが欲しかった。商業ビルの中に入り、黒のショートパンツを売ってそうな店を渡り歩いていた。

黒のショートパンツを売っていそうな店とはどんな店か。そう、それはギャルの店である。令和の時代の"ギャル"の定義は曖昧すぎてその印象を説明するのが難しいが、ゆるふわではなくて、アメカジでもなくて、無印良品でもなくて、肩出しトップスに下着が見えそうな丈のスカートとロングブーツを置いているような店を渡り歩いていた。伝わってほしい。

そういう店には大体どこも黒のショートパンツが置いてある。ギャルは太腿を出すものだからだ。デザインが好みのものに出会い、試着してみた。ウエストが細かった。ギャルはウエストが細いらしい。丁重にお返しした。

ギャルのウエストの細さに3回ほど撃沈し、今日はダメな日かな…と思いつつも次なるギャルの店に寄った。当然のように黒のショートパンツがある。見ていたら「それすっごいかわいいですよねー!!」と通る声がして、振り返るとガチのギャルがいた。※店員さんです。

 

今日はいつ頃からお買い物してるんですかー?どんなの探してるんですかー?あっこのトップスに合わせるってことですね!だったらそれめっちゃお似合いになると思いますー!お客さん脚キレーだから絶対似合いますよ!今年の秋は脚出していきましょ!試着?もちろんです!どうぞ!!えっいやめっちゃ似合うー!めちゃくちゃ似合うじゃないですか!!もうこれブーツ合わせなきゃダメですよ!ロングブーツ!ショートでも良いけど!!絶対脚出さなきゃダメ!!えっカワイイ〜!!!えっお買い上げされます!?きゃー!ありがとうございますー!!向こうでお会計しますね!!

 

買ってた。

 

えっ…えっと…何だったんだ?…えっ?

コミュ力カンストしすぎてて圧倒されてる間に買ってた…えっ??

いや、確かにちょうどいい丈で、そこそこに似合って、脚が綺麗はお世辞としても良い感じに隠したいところを隠してくれるかわいいショートパンツだったんで、後悔とかはないし決して押しに敗北したわけじゃないんですが…えっ??

 

す、すごい…ガチのギャルだ…メンタルがギャルだ…仕事のできるギャルだ…手際が鮮やかすぎる…

めっちゃ喋るけど客(私)のレスポンスがしやすいように会話を投げてくるし、ちょいちょい小ネタぶっ込んでくるし、おちゃらけているように振る舞いつつも仕事は迅速かつ丁寧…やべえ……

 

あまりにも眩いしごできギャルを目の当たりにしてやべえ…すげえ…しか言えなくなってしまった。

友人のドタキャンで仕方がないとはいえ少なからず残念な気持ちはあったのだが、野生のギャルと会話できただけでかなり"良"だったな…ついでにショートパンツも買えたし…

 

ギャルのおかげでちょっと気分が上向きになったので、目的を達成した後も直帰せず周辺をうろうろと散歩していた。2駅ほど移動しておこわのおにぎりを買い、そこから数駅移動してベンチがあるところで座って食べた。日差しが柔らかく、風はほんのりと涼しくて快適だった。ピクニックってこういう気候の下でするものだと思う。

 

そこからまーた歩いて、古着屋に寄ったり、コンビニに寄ったり、スーパーを覗いたりしつつ帰宅した。ちょっと調子に乗って歩きすぎたかもしれない。歩いている最中は快調にサクサクと歩けてしまうが、帰宅して止まった途端に疲労がズシンと来る。ただでさえ酷暑により歩くための筋肉が鈍っている今である。鍛え直さなきゃ…

 

畳にはべり、TVerで潜入捜査官松下洸平を観ていた。TVer独占配信ドラマなのに広告ゼロなのはなぜ。ありがたいけどさ。

友人からも連絡がきた。今の今まで潰れていたらしい。ご苦労なことである。次回の約束を取り付け、またね〜とLINEをした。

なんか…案外良い日だったな?全てが予定外だったけど…

 

今夜はドラマの最終回があるのでそれを観る。明日は何をしようか。何も予定がないので本を読もうかな。さすがに積みすぎている。このままではまた年単位で積んでしまう。積んでいるうちに老いていき、本を読む元気がなくなってしまう。それはいけない。楽しいことは楽しめるうちにやるのだ。

 

あと一週間ぐらいはギャルの思い出で愉快な気持ちになれそうだ。ありがとうギャル。

 

ではね。掃除もしたい。