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ツイッターでまとまらないこと

雑記-服を捨てて服を買った 他

8月19日 土曜日

 

ここ数日の実験により、枕なしで寝ると寝坊することに気づいた。枕が有る状態だと休日でも7時半には目が覚めたのに、枕がないと9時過ぎまで寝ていた。薬の配分等は変えていないので、枕の有無によって起床時間に影響が出ていると考えられる。枕がない方が熟睡している?そんなことがあるだろうか。普通逆ではないのか。そもそも床で爆睡できる人間なので、なくても寝れるだろうとは思っていたが、より寝られるとは思っていなかった。自分の身体ほど不可思議なものはない。私は私の肉体に振り回されている。私の肉体は手のかかるメンヘラ彼女なのかもしれない。

 

母と古着屋に行った。用件はふたつ。不要な衣服を回収してもらうことと、何やら全品半額セールを開催しているらしいので、なんか良さげなものがあったら買うことだ。私は古着屋がかなり好きだ。誰かから捨てられた、人を選ぶ服があるからだ。どうも他者と違うことに価値を見出す性格である。物心ついた時から今までずっとだ。小さい頃から反発精神が旺盛な天邪鬼だったらしい。良いことなのか悪いことなのかは分からない。

それに潔癖症でもないので、一度人の手に渡ったものでもさほど抵抗はない。通販ならいざ知らず、目の前で手に取って状態を確認できて、それで問題ないなら過去は気にしない性質である。でも靴と下着は嫌かもしれない。なんとなく。

前日に用意していた、パンパンに張ったゴミ袋の如く不要衣服が詰められた袋を車に投げ入れ、人間ふたりも乗車し、発進させる。運転は母がしてくれた。私も一応免許は持っているが、本当に一応でしかなく、運転に対する苦手意識が人一倍強い。自転車ですら怖いと思う。自分では到底成し得ないスピードで走る剛鉄の塊、私が操縦などしたら絶対にいつか人を殺めると思っている。徒歩しか勝たん。

セール中の店内はいつもより人が多かった。土曜日なのもあるだろう。店員に回収を受け付けているか尋ねると、無料での引き取りでも良ければと返された。了承し、袋の中身を全て預ける。

その後店内をうろつく。こういう時、私は自分の好きな服を見つけるのがかなり得意である。ざっと眺めているだけで、好きな色というのは目に飛び込んでくる。不思議だ。色を見つけたら形を見る。形が合いそうであれば腕に携えてキープをする。それが3着ほど溜まったら試着室に行って試着。それの繰り返しだ。

試着は大事だといつも思う。ぱっと見良さげに見える衣服でも、自分が着てみるとどうも似合わなかったりする。痩身向けで余裕がないものもあれば、高身長向けで丈が余るものもある。それはまあそうなのだが、サイズの問題をクリアしたものでも、肌の色と合わなかったり、生地の質感が合わなかったりすると途端に映えない。何がそんなに違うのかよく分からないが、微細な違いで「似合う」と「似合わない」がはっきりと分かれる。悩ましい。私が小芝風花なら何でも似合うのかもしれない。

そんなこんなを模索した結果、今回は比較的豊作であった。捨てた数よりは少ないものの、再びゴミ袋然とした袋が復活するぐらいには。断捨離ズム的にはあまりよろしくないのかもしれないが、どうでもいいものを捨てられたこと、好きなものを手に入れられたことは単純に喜ばしい。

身の回りはできるだけ好きなものだけで構築したい。私の一人暮らしへの憧れの、主たる部分はそこなのかもしれない。実家で暮らす今の私の周りは、齎されたもので満ちている。それはそれで幸福であるし、恵まれていることは自覚しているが、それが全て自分の好みかと言われるとそうでもない。当たり前である。だからこそ、自分で選択をすることに憧れがある。自分の趣味に従った家具や、自分の趣味に従った家で暮らしてみたい。もうとっくに成人しているのだから別にしたっていいのだけれど、金銭的な理由とか、高齢の家族の世話を母に丸投げすることを考えると足踏みしてしまう。そういうところがどうも思い切りが良くない。そういうところが、ちょっと嫌。

 

帰宅した後、母がパンを捏ねていた。オーブントースターを新調してから、母は休日の度に実験をしている。かつてのそれより性能が良く、パンやケーキが面白いぐらい上手く焼けるらしい。母はとても楽しそうで、いいな、と思う。人の中のこういう自己満足を愛している。私もかくありたい。自己満足ができる余裕を常に携えていたい。最近は比較的できている気がするので、上々だと思う。思いたい。

 

明日は友人たちが遊びに来てくれるらしい。ふたりとも小学校からの付き合いだ。幼馴染と言えるだろうか。よくもまあこんなに長いこと付き合っているものだな、と思う。

ひとりが手持ちの化粧品を持参して、私に顔を任せてくれるらしいので、それがとても楽しみ。人の顔に化粧をする機会ってあんまり無い。私は常日頃自分の顔に粉や紅などを塗りたくっていて、それはそれで楽しいのだが、やはりベースが違うとまた違う絵が描けそうで、楽しみ。メイクアップアーティストって絶対に楽しいと思う。勿論突出したセンスが必要な、選ばれし人の職業なのだろうけど。

 

今夜はドラマ『最高の教師』がある。ついさっき見た5話があまりにも私得というやつで、ちょっと前まで冷めた目で見ていたのにいきなり気合が入ってしまった。何につけてもチョロいオタクなのである。

 

楽しみがあることは嬉しい。欲を言えば、もう少し涼しくなってほしい。涼しくなれば外を歩ける。早く秋が来てほしい。散歩できる季節が来てほしい。それが今のひとつの楽しみかもしれない。

 

ではまたね。残暑見舞いってもう何年も出していない気がする。

 

☀️