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ツイッターでまとまらないこと

『夏の砂の上』兵庫公演雑記兼日記

来たよ!来たよ!兵庫に来たよ!初・生の山田杏奈さんを観にきたよ!

 

寝坊したら…とか迷子になったら…とか色々考えてたら6時台に起きたし10時半(舞台は12時から)には着いてしまった。心配事は意外に起こらないらしい。

 

会場で杏バサダー(山田杏奈さんのファンネーム)の方々と合流し、写真撮って、しばらく喋ってたら割とすぐ開場。お邪魔しました!自己紹介代わりにTwitterのホーム開くのって結構恥ずくない!?私だけか!?

 

舞台初参戦で勝手が全然わからなかったんだが、舞台ってこんなに定刻通りに始まるもんなんです?焦らしに焦らされるかと思ったらいきなりはいドーン!で始まってびっくりした。映画とか定刻になってからCM始まるじゃん。ギャップ。

 

開幕早々まず思ったこと。

田中圭ってかっこいいな。

 

いや存在は勿論存じてましたけど、実物めっちゃかっこいいな。横顔の立体感やばいな。顔小さいな。脚長いな。裸足だぜ?等身バランスおかしい…と思いました。芸能人すごい。

 

あっ 姫!!山田杏奈さん!!来た!!肌しっろ!!顔ちっさ!!テレビそのまんま!!(そりゃそうだ)

 

アホだから内容より先に視覚(ビジュアル)に新鮮に感動してしまう。

 

優子の母ちゃんの圧と勢いがすごい。このぐらいの勢いを振りまいて生きていきたい。無理だけど。

 

展開全部書いてたらキリがないので私的興奮ポイントを箇条書きで書いていこうと思う。

 

・山田杏奈さんのふともも

白すぎておかしい。人間こんなにお肌が白いことがあるんですか?到底同じ人間とは思えない。何を食べてたらそんなに白くなるんですか?

 

・山田杏奈さんの喫煙シーン

咄嗟に犯罪では!?と思ったが山田杏奈さんは成人済みなので犯罪ではなかった。

 

・事後(多分)

立山をゆるさない。

 

・ほっぺむにむに

需要と供給の完全なる一致。

山田杏奈さんを見た人はだいたいほっぺむにむにしたくなるよね、わかる。

 

・中学時代の唯一のお友達のことを「デブ」と言いながらもすごく恋しそうに話す優子さん

デブだろうがなんだろがこのポジションになりたすぎるだろ。

 

優子の実の母の前での表情と、治や立山の前で見せる奔放な姿がほぼ別人のようでかわいらしい。

パンフレットの中で立山役の三村氏が優子について「ファムファタール」という言葉を用いていて、それを読んでとてもしっくりときた。魔性の女。

単に魔性の女というと全ての人間に対して奔放でわがまま、しかし憎めない女をイメージさせるが、優子はそうではない。母親という被支配的な存在のもとでは徹底的な"いい子"であり、物分かりのいい子供という役割に徹している。

彼女はきっと相手の出方を見て自分の行動に反映させる子なのだろう。治や立山が自分のわがままを受け入れてくれる相手だと確信して奔放に振る舞っている。その甘えが男たちをより虜にする。

一次元的なステレオタイプのキャラクターではなく、それぞれの相手に合わせた自分の顔を持つところにとても現実味を感じた。ここまで極端ではないにせよ、誰しも多少は心当たりがあるのではなかろうか。

そして、最後は治の元を離れ母親についていくところもまたリアルだ。あんなに甘えられる相手がいるのに、そこに落ち着くことはなく母親の手を取ってしまう。魔性の女でありながら、まだ優子は"いい子"から逃れられない。あと数年経って彼女が大人になったらまた違ってくるのだと思う。

 

この演劇では「水」を意識するシーンが多々ある。

ビール、麦茶、断水、そして久しぶりの雨。

久しぶりに降った雨を鍋に汲んで、治と優子が美味しい美味しいと飲む。

この時、ふたりにとってお互いの存在が「水」だったのだと思う。

オアシスとも言い換えられるだろうか。

人は水が無いと生きていけない。

あきよを喪い妻に逃げられた治と、母親から目をかけられなかった優子の渇きが、お互いによってたまたま満たされてしまったのだと思う。

治も優子もこのひと時がなかったら、この先、生きていけるかも危うかっただろうと勝手に思っている。

水を知ったことで、ふたりは離れても生きていけるようになったのではないか。そう想像している。

 

治と優子の間に流れるものは、言うまでもなく恋ではないし、愛というにも違う気がする。たまたま心地が良かったのだ。

でも「心地がいい」に勝る関係性ってなかなか無い。優子と母の間にも、治と元妻の間にも、上司との間にも、妻の不倫相手の妻(ややこしいな)にもそこには緊張があった。

緊張をしない空間の尊さ、希少さをギュッと煮詰めたようなシーンだったように思う。

立山?知りませんね。

 

 

しかしまあ山田杏奈さんべらぼうにかわいかったな。かわいいだけで存在を許されそうなぐらいかわいいのに、あんな莫大なセリフ覚えて大勢の観客の前で2時間演技するのおかしい。その精神力が恐ろしい。私は客席に座ってただけなのに若干震えてたんだが。緊張で。

 

自分の一挙手一投足に観客の視線が集中してるのって本当にどういう感覚なんだろうか。どう見ても逃げ場がない。怖すぎて想像もできない。舞台役者、こわすぎる。仮に私の顔面が橋本環奈だったとしても舞台には出たくないと思った。(橋本環奈じゃないし出ないから安心してください)

 

 

山田杏奈さん他役者さんの凄みを生で体感できるまたとない機会であった。無事に楽しめてよかった。

あと舞台が暗転するたびに観客席がゴソッ…てなるのがおもろかった。ちょっと動きたいよね、でも役者が喋ってる時に音させたくないよね、わかる。

 

 

舞台前によもぎもち食べてたのに舞台後に串揚げまでご一緒しちゃってホクホクの1日でした。セルフ串揚げとか初めて見たよわたしゃ。お邪魔しました(2回目)。

 

体力と財力が持たない脆弱オタクのためにも夏の砂の上の円盤、ください。

 

楽しかった!山田杏奈さん、好き!!

 

『夏の砂の上』 | 主催 | 世田谷パブリックシアター