かねてより日記をつけてみたいと思っていた。思ったこと、見たこと、感じたことを人はあまりにも素早く忘れる。昨日のことすら忘れるのに、それ以上前のことなら尚更だ。すべては無理にしても、少しでも書き留めておきたい。元来文章を書くことにあまり抵抗がない性質である。誰が読むでないにしても、たった今から過去になりゆく今の思考を記しておくのは、なかなか面白いもののように感じた。
だがそこは私である。怠惰で、飽き性で、だのに謎の完璧主義を有するのが私である。｢日記｣などと銘じてしまったら、初めこそ楽しく書いているかもしれないが、そのうち筆が遠のき、頓挫し、そして一度頓挫してしまったら二度と復活しない様がありありと想像できる。悲しいかな、どうしたってそういう人間である。
だから｢雑記｣にした。名前の中にもろに｢雑｣とある。雑は良い。これならば頓挫しても気が向いたときに復活できそう。エッセイも随筆も日記も言葉の持つ心理的ハードルが高いが、雑記ならそうでもない。だって雑だもの。
雑、良い。響きが良い。
さて、何を話そうか。
自己紹介でもしようか。
名前、白井。12月16日生まれ。女性。射手座のA型。
身長155cm。足のサイズ22.5cm。家にとてもかわいい性格の良い猫がいる。
この世に生を受けてからの殆どを福岡県で過ごしているため、県境を跨ぐのに勇気を要する。でも最近ちょこちょこ外に出たりもしている。
母子家庭のひとりっ子。そこそこのマザコン。母が死んだ時の備えとして持っておくために、好きなものはなるべくたくさん欲しいと思っている。自分が死んだ後は今のところどうでもいい。旅の恥はかき捨てと言う。そんな感じ。
こんなところだろうか。思えば自己紹介ってあんまりしたことがない。自己を紹介って、する？するのかな。ただ単に未知の人と初めましてを交わす機会があまりにも少ない人生を送ってきただけかもしれない。泣いちゃった。
今日はいつも通り出勤していた。出社中の車内でいつも装着しているmi bandもとい腕時計を忘れたことに気づいた。腕時計がないことで腕時計型に日焼けした皮膚が露わになっており、かえって腕時計の存在を意識する1日だった。いないことで存在感を増すことってあるんだ。
iPhoneの買い替えを目論んでいる。今使っているのはiPhoneSE2だ。これを母に押し付け、いま母が使っているiPhone8を下取りに出し、その値引きを使って今より高性能なブツを手に入れてやろうという算段だ。
どの機種にするかは迷い中である。来月に花火を見に行くから、どうせなら花火を撮れるやつがいい。未来に楽しみがあると、それを過不足なく楽しむための課金が捗るタイプの人間である。良いことなのか悪いことなのかは分からない。散歩を前に目を輝かす犬みたいで可愛いかもしれない。でも懐は間違いなく冷えるからほどほどにしてほしい。
寝つきは悪くないのに眠りが浅いことに頭を悩ませている。こんなにしっかりと、うら若き社会人にあるまじきほど寝ているのに眠りが浅いとはこれ如何に。凡そ自律神経が悪さをしているのは火を見るより明らかだが、だからどうすればいいとはっきり分かるわけでもないのが厄介。今夜はきちんと眠れると良い。星に願いをってこういう時に使う言葉じゃないかしら。
今夜の睡眠を案じているが、今はまだ夜ではない。日が落ちかけているが、完全に落ちてはいない。そういえば、日記って夜というか一日の終わりに書くものなのではと今更気づく。あまりに日記文化に慣れ親しんでいなさすぎて、ここまで書いておいて気づかなかった。
まあ、私は夜になったら眠気で頭が停止するし、さすがにドラマを見ながら日記は書けないのでこれはこれで良いのではなかろうか。そしてこれは日記ではない、雑記である。なら良いか。雑の名のもとにすべてを許されているようだ。雑って素晴らしい。
明日以降もやる気があるかはまるでわからない。でも文章を書くのはやっぱり楽しいので、ときどき書きに来ると思う。とりとめのない話は楽しい。意味や目的など存在しなくて良い。
あまりにも暑いので強制的なご自愛を心掛けていきたく思います。またね。
